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カテゴリー「衣・草木染」の記事一覧

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ビワの葉と表皮と材
どこでも染まる。
ビワは捨てるところがない。
お茶にもできる。

それと春カラカラになったヤシャブシ。
種を無事に飛ばし終えて、
後は土に帰るのを待っていたものを少しだけ。

ビワはきれいなピンク色。
ほんのり黄みがかった女の子の色。

和綿を染めた。
量や、材料でそれぞれ違う色。

自然から少しいただきます。感謝。

そのうちヤシャブシのグレーで染めた糸で、
樹のストールを織ってみたいなー


遊民   
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和綿の紡いだ糸を水に漬けておく。

ちぎって揉んだ葉を鍋へいれて煮出す。

葉っぱを取り除いて、空気を含ませる。
液の色自体が赤くしてくる。

濃度や酸化状態による染め分け。
いろんな色に染まりました。


うれしいー。

遊民
先日あった「いとなみの自然布展」で大麻農家修行中の方と知り合いました。
7月半ばから刈り入れが始まるのでぜひその前に来てみてということで、
さっそく遊びに行ってきました。

この時期は畑しごとのほかに、麻ひきという作業をされていました。

麻ひきの様子。

発酵させた麻を、繊維と表皮に分けていきます。
右下の茶色いものが発酵させた段階の麻。


これを機械にとおすと、綺麗な繊維が現れます。
植物なので、おんなじ物は一つもないなかで、
同じように麻をひくのはとても難しいことなのだそうです。
「もう、持った瞬間にわかるのよ」と笑っていたおかあさんは
流れるように麻をひいてました。


そうして、乾かすと。


金色の光沢をもったきれいな大麻の繊維ができます。
日本の大麻は神様に献上するための物なので、
金色の輝きがあればあるほどいいそうです。


先ほどわけた表皮の部分も捨てずに乾かして、
土壁の材料にしたりするそうです。


これは大麻の茎の部分。積んで紡いだ糸を巻きつけたり、
なんだかいろいろ使うみたいです。
ここではこれでランプシェードを作っていました。
おおきいー。

3月下旬に種まきをして、7月中旬ごろから収穫。
収穫したらその日のうちに、熱い釜で茹でて、
発酵させて、皮をはぐそう。
夏の暑い時期に熱い釜での作業は本当に大変だと思います。
農家の方の苦労があって、
あんなにきれいな繊維になるんですね。

大麻農家は年々減っていて、
このあたりでもなかなか跡継ぎもおらず、
大変だといっていました。
ヘンプとはまた違う
日本の大麻。
この伝統は残ってほしいなーと思います。

大麻ときくとなんだか怖いようなイメージがありましたが、
畑でゆれている大麻は
木とも草ともちがう
優しいゆれ方をしていました。

遊民

いとなみの自然布展へいってきました。
今年で2回目になるそうで、日本の自然布と呼ばれる布が一堂にあつまる好きな人にはたまらないお祭りです。

中の様子。


それぞれの布を作るまでに必要な道具や、素材。
しな布、葛布、藤布、大麻布、木綿、宮古上布、芭蕉布。
糸までの仕方や織の方法もそれぞれでおもしろい。


レクチャーを受けた葛布の繊維。
きらきら光ってとてもきれいー。


葛布で織った狩衣。
とてもきれいでした。


それぞれの糸の作り方。


展示品の大麻布。

昔むかしは、葛や藤など採取したものを繊維として使っていたそうですが、畑で栽培できる大麻や苧麻にだんだんと移り、それから機械化できるものに変わっていったそうです。
ここで展示してあるものは機械化できなかったもの。
大量生産の時代の波に乗れなかったもの。

すべての人が希少で高価なものを手に入れたら材料自体がなくなってしまうんだろうと思います。
ただ、今回はこんなにきれいで優しい布たちをみれる素敵な機会をいただいたなーと感じました。

遊民
   
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